インタビュー
Quadrata社長兼共同創設者リサ・フリドマンに聞く — 2022年インタビュー

リサ・フリドマンは、本インタビューを行った2022年8月当時、Quadrataの社長兼共同創設者でした。Quadrataに加わる前は、Springcoin, Inc.(Spring Labs)でブロックチェーン戦略責任者を務めました。それ以前には、Martlet Asset Managementの戦略共同責任者や、PAAMCO Europeの最高経営責任者兼グローバル調査責任者を歴任しています。これらの経験を通じ、暗号資産、ブロックチェーン技術、事業の拡大に携わってきました。
Quadrataは、本人確認(KYC)などの審査状況を示すWeb3のNFTパスポートを提供するプロジェクトです。当時は信用情報に基づく評価も今後追加する構想でした。パスポートネットワークは、Ethereumなどのパブリックブロックチェーン上のDeFiアプリに、本人確認やコンプライアンスに関する情報を提供します。開発者は、KYC・資金洗浄対策(AML)の状況、居住国、信用評価といった属性をアプリで利用することを想定していました。当時の紹介では、Quantstampによる監査にも言及しています。以下の回答は2022年当時の取り組みと見通しを述べたものです。
暗号資産とブロックチェーン技術に関心を持ったきっかけは何ですか。
ブロックチェーンを使ってさまざまな産業に変化をもたらそうとする革新性と、そこに集まる人材に刺激を受けました。私は金融サービス業界からQuadrataに加わりました。この技術には、世界で金融サービスを利用しやすくし、透明性と取引速度を高める可能性があると考えています。
Quadrataの使命は何ですか。
ブロックチェーンは将来、経済の多くの分野を支えられると確信しています。一方で、普及のために解消すべき障壁もあります。特に、プライバシーを守りながら、国やサービスをまたいで本人情報や評価を利用できれば、オンチェーンで実現できる用途が広がると考えています。
複数のブロックチェーンで使える本人確認の仕組みが必要なのはなぜですか。
共通の本人確認の仕組みがあれば、ユーザーの利用開始時の手間を減らせます。また、新しいウォレットを作るだけではそれまでの評価を白紙に戻せない継続的な本人情報をもとに、dAppがより細かなサービスを設計できるようになります。こうした仕組みは、Web3の相互運用性、サービスを組み合わせる機能、複数チェーンの利用を支えます。
ユーザーがボットではなく人間であると確認することは、なぜ重要なのでしょうか。
一般にdAppは、人間の参加を想定しています。ボットが優勢になれば、人間は参加しづらくなります。具体例として、プレイ・トゥ・アーンのゲーム、エアドロップ、新規顧客向けのキャンペーンなどがあります。
この仕組みは、プレイ・トゥ・アーンのゲームやNFT配布、トークンのエアドロップをどのように改善しますか。
プレイ・トゥ・アーンのように特定の活動に報酬を与える仕組みでは、人間であることの確認を求めることで、ボットに報酬を集められるリスクを抑えられます。NFT配布やエアドロップのように一人当たりの配布上限を設ける場合は、本人の一意性を確認することで、複数のウォレットを使った重複受領の防止を目指せます。Quadrata Passportは、dApp側の本人確認にかかる負担を減らすことを意図しています。
TransUnion (TRU ) との協業と、ユーザーへの利点を教えてください。
TransUnionとの協業では、ユーザーが自分の信用情報に基づく評価を活用し、オンチェーンでより資本効率の高い金融サービスを利用できるようにすることを目指しています。
シビル攻撃とは何ですか。Quadrataはどのように対策していますか。
シビル攻撃は、一人の参加者が多数の偽の身元を作り、ネットワークや仕組みに不当に影響を及ぼそうとする行為です。Quadrataはユーザー固有の識別子(DID)に結び付けることで、こうした攻撃への耐性を持たせています。
Dragonfly Capitalが主導した750万ドルのシード資金調達について、資金の用途を教えてください。
Quadrataを複数のブロックチェーンに展開し、パスポートで利用できる情報を増やすために使っています。
ほかに伝えたいことはありますか。
Passport NetworkをEthereumメインネットで正式に公開できたことをうれしく思います。個人や機関がQuadrataのパスポートを取得できるようになりました。これは、プライバシーを守りながら本人情報と評価を確認できるようにする、マルチチェーン計画の最初の節目です。
インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。詳しくはQuadrataをご覧ください。












