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ChainlinkとVeChainの違い:LINKとVETを比較
Chainlink(LINK)とVeChain(VET)を比較する際にまず押さえたいのは、両者が市場で異なる役割を担っていることです。Chainlinkはブロックチェーンと外部データを結ぶオラクルの課題に取り組み、VeChainは物流やサプライチェーンでの利用を重視しています。両者の機能は必ずしも競合せず、将来、相互に活用される可能性もあります。それぞれの仕組みと違いを見ていきましょう。
Chainlinkとは?
Chainlinkは、通常のブロックチェーンとは異なる形で市場に参入しました。分散型オラクルネットワークとして、ブロックチェーン上のスマートコントラクトに外部のデータを届けます。ここでいうオラクルは必ずしも物理的なセンサーではなく、外部システムとブロックチェーンを接続するソフトウェアやノードです。分散型取引所(DEX)や分散型アプリケーション(DApp)などで重要な役割を果たします。

出典:Twitter @chainlink
Chainlinkの起源は、2014年に設立されたSmartContract.comにさかのぼります。2017年にはオラクル機能の提供に注力し、トークンの公開販売で3,200万ドルを調達して注目を集めました。2019年にはGoogle Cloudが、Chainlinkを使ってBigQueryのデータをEthereumのスマートコントラクトに接続する方法を紹介しました。
VeChainとは?
VeChainは、物流分野の改善を目指して2015年に誕生しました。創設者のSunny Lu氏は、ブロックチェーン業界に移る前にLouis Vuittonで幹部を務めており、企業の業務やサプライチェーンの課題を理解していました。
VeChainは、企業向けの利用を重視してきたブロックチェーンの一つです。メーカーがサプライチェーンの流れを追跡・管理できるよう、データ収集技術とブロックチェーンを組み合わせています。既存システムとの連携も、企業への導入を進めるうえで重要な要素です。
Chainlinkが解決を目指す課題
Chainlinkが取り組む主な課題は、オラクルの集中化です。ブロックチェーンと外部システムの間でデータをやり取りする場面は数多くありますが、単一のオラクルだけに依存すると、その障害や誤った情報がアプリケーション全体に影響するおそれがあります。独立した複数の情報源やノードを使うことで、こうした依存を減らせます。
ブロックチェーンに記録された情報は、一般に後から容易に書き換えられません。そのため、誤った入力データは運営者や開発者にさまざまな問題を引き起こします。Chainlinkは分散したオラクルからのデータを集約する仕組みを提供しますが、外部情報の正しさを無条件に保証するものではありません。
VeChainが解決を目指す課題
物流分野では、非効率な業務、偽造品、不正、情報の分断などが損失につながっています。VeChainは特に、サプライチェーンの透明性を高めることを目指しています。既存の追跡システムでも商品を追跡できますが、関係者間でのデータ共有や情報の更新に遅れが生じる場合があります。

出典:Twitter @vechainofficial
VeChainはセンサーなどから得たデータとブロックチェーンの記録機能を組み合わせ、商品の状態や移動を把握しやすくします。これにより企業は遅延やコストの発生箇所を分析し、物流業務を改善できます。ただし、ブロックチェーンへの取引にはVTHOによる手数料が必要であり、あらゆる処理が無料になるわけではありません。
Chainlinkの仕組み
Chainlinkのオラクルは、暗号資産の価格、気象情報、決済情報など、さまざまな外部データをスマートコントラクトに届けます。オラクルは柔軟に構成でき、多くのDAppを支える基盤となっています。
Chainlinkのサービスレベル合意(SLA)
Chainlinkは、複数のオラクルを利用することで、単一の情報源やノードへの依存を減らします。2017年のホワイトペーパーでは、依頼者が必要なデータやオラクルの条件をサービスレベル合意(SLA)として指定し、オラクルの選択、データの報告、結果の集約へと進む構成が説明されています。その構成の主な要素が、以下の三つのコントラクトです。これは初期の設計を説明するもので、現在のすべてのChainlinkサービスが同じ手順で動作するという意味ではありません。
Chainlinkのレピュテーション・コントラクト
レピュテーション・コントラクトは、オラクルの過去の実績に関する情報を記録・提供し、依頼者がノードを評価するために使う仕組みです。単にコミュニティの一員であることだけで信頼性が保証されるわけではありません。
Chainlinkの注文マッチング・コントラクト
注文マッチング・コントラクトは、依頼内容とオラクル側の提案を照合する役割を担います。条件を満たすノードが仕事に応じ、データ提供の対価を得る構成です。必要なノード数や条件は、依頼するサービスの要件に応じて決められます。
Chainlinkの集約コントラクト
集約コントラクトは、選択されたオラクルから届く回答をまとめ、依頼元のコントラクトに結果を返します。複数の回答を比較・集約することで、誤った情報や一つのノードの障害による影響を減らすことを目指します。ただし、この処理を通過した情報が必ず正しいという保証ではありません。LINKはChainlinkのサービスやノードへの支払いなどに使われるトークンですが、データを利用するすべてのエンドユーザーがLINKを保有しなければならないわけではありません。
VeChainの仕組み
VeChainは、無線周波数識別(RFID)タグなどの技術を利用し、商品の追跡を支援します。企業は商品の移動に加え、真正性に関する情報、保管温度、品質、状態などを記録・確認できます。ただし、記録される情報の信頼性は、センサーや入力者を含むデータ収集の仕組みにも依存します。
VeChainは、さまざまな規模の企業の物流需要に対応できるよう設計されています。国際的なセンサーネットワークから情報を集め、モノのインターネット(IoT)技術とブロックチェーンを組み合わせることで、企業間のデータ共有や追跡の改善を目指しています。
二つのトークン
VeChainの仕組みでは、VETとVTHOという二つのトークンを区別する必要があります。VETはネットワークの価値移転などに使われます。一方、VTHO(VeThor Token)は、取引やスマートコントラクトの実行に必要な手数料を支払うためのトークンです。DAppの利用者全員が必ずVETを保有する必要があるわけではなく、手数料の代理払いを利用すれば、企業などが利用者に代わってVTHOの費用を負担できます。
Chainlink(LINK)とVeChain(VET)の購入方法
LINKとVETを取り扱う取引所には、以下のようなものがあります。利用できるサービスや銘柄は居住地によって異なるため、取引所の最新の条件を確認してください。
Uphold:幅広い暗号資産を扱い、対応地域の米国居住者も利用できます。ただし、ニューヨーク州ではサービスを提供していません。日本、ドイツ、オランダなどでは新規口座を提供しておらず、既存顧客にも制限や口座閉鎖の要請が適用される場合があります。
Upholdの免責事項:利用規約が適用されます。暗号資産の価格は非常に変動しやすく、投資元本を失うリスクがあります。投資した資金の全額を失うことに耐えられない場合は、投資しないでください。これはリスクの高い投資であり、問題が発生しても保護を受けられるとは限りません。
KuCoin:多数の暗号資産を扱い、新しいトークンを比較的早く取り扱うこともある取引所です。米国居住者は利用できません。そのほかにも利用を制限する国・地域があるため、現在の利用規約と本人確認の条件を確認する必要があります。
ChainlinkとVeChain:市場で長く活動するプロジェクト
両者の歴史を見ると、いずれも長年にわたって開発と事業を続けてきたことがわかります。ChainlinkとVeChainは目的が異なるため、どちらが一律に優れていると決めるのは難しく、互いのサービスを活用する可能性もあります。2022年の本稿では、両者を引き続き注目すべきプロジェクトとして取り上げました。これは将来の協業や投資成果を保証するものではありません。
詳しくは、Chainlinkへの投資ガイドとVeChainへの投資ガイドをご覧ください。












