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Wesco、2026年見通しを引き上げ 7~9月期売上高は過去最高の72億ドル

Wesco International (WCC ) Wesco Internationalは2026年10月29日、2026年第3四半期の業績を発表した。純売上高は72億2,640万ドルとなり、前年同期の61億9,910万ドルから16.6%増加した。また、通期の売上高、調整後EBITDAマージン、調整後1株当たり利益の見通しを引き上げた。これは、同社の決算発表資料および第3四半期決算説明資料による。
ピッツバーグに本社を置く同社によると、売上高、受注残高、営業利益、1株当たり利益はいずれも第3四半期として過去最高を記録した。営業利益は4億5,080万ドルで、売上高に対する比率は6.2%だった。前年同期は3億4,540万ドル、5.6%だった。売上総利益率は21.7%で、前年同期の21.3%から上昇した。普通株主に帰属する純利益は2億6,780万ドル、希薄化後1株当たり5.43ドルとなり、前年同期は1億8,750万ドル、3.79ドルだった。調整後の希薄化後1株当たり利益は5.77ドルで、前年同期の3.92ドルから47.2%増加した。調整後EBITDAは5億6,150万ドルで、前年同期の4億2,300万ドルから32.7%増加し、調整後EBITDAマージンは前年同期の6.8%から7.8%に上昇した。
Newark Engineering Groupの買収と為替レートの差による影響を除いたオーガニック売上高は16.6%増加した。同社によると、これは3事業部門すべてで販売数量が増加したことに加え、価格がプラスに寄与したためだという。2026年第2四半期との比較では、報告ベースの純売上高は8.4%増、オーガニック売上高は8.5%増だった。販売費および一般管理費は10億6,240万ドルで、このうちデジタルトランスフォーメーション費用は2,480万ドルだった。前年同期は9億2,290万ドルで、デジタルトランスフォーメーション費用とリストラ費用として880万ドルを含んでいた。実効税率は24.4%となり、前年同期の23.5%から上昇した。同社は、この変化の主な要因として、損金算入できない報酬費用の増加を挙げた。
2026年の最初の9カ月間の純売上高は199億7,160万ドルで、前年同期の174億4,240万ドルから14.5%増加し、オーガニック売上高は13.9%増加した。希薄化後1株当たり利益は12.77ドルで、前年同期は9.71ドルだった。調整後の希薄化後1株当たり利益は13.70ドルで、前年同期は9.51ドルだった。
事業部門別業績
通信・セキュリティソリューション部門の売上高は29億3,350万ドルで、報告ベースでは21.7%、オーガニックベースでは21.4%増加した。調整後EBITDAは3億1,340万ドル、マージンは10.7%だった。電気・電子ソリューション部門の売上高は27億7,240万ドルで、報告ベースでは17.5%、オーガニックベースでは17.8%増加した。調整後EBITDAは2億5,910万ドル、マージンは9.3%だった。公益事業・ブロードバンドソリューション部門の売上高は15億2,050万ドルで、報告ベースでは6.4%、オーガニックベースでは6.6%増加した。調整後EBITDAは1億5,820万ドル、マージンは10.4%だった。
同社によると、データセンター向け売上高は全社合計で18億ドルとなり、前年同期比で約55%増加した一方、データセンター以外の売上高は7%増加した。決算説明資料によると、過去12カ月間のデータセンター向け売上高は約60億ドルで、全社売上高の約23%を占めた。通信・セキュリティソリューション部門では、主にハイパースケール事業者およびMTDC(マルチテナント型データセンター)顧客からの需要により、Wesco Data Center Solutionsの売上高が約40%増加した。これは同資料による。電気・電子ソリューション部門では、OEM向け売上高が約30%増加し、データセンター顧客向け売上高は2倍を超えた。公益事業・ブロードバンドソリューション部門では、公益事業向け売上高が1桁台後半の伸びとなる一方、ブロードバンド向け売上高は横ばいだった。前年同期には売上高が20%を超える伸びを記録していた。
同社によると、受注残高は過去最高となり、2025年第3四半期末から約80%増加した。決算説明資料では、通信・セキュリティソリューション部門で約140%、電気・電子ソリューション部門で40%、公益事業・ブロードバンドソリューション部門で90%増加し、いずれも各部門の過去最高を記録したとしている。
当四半期の営業キャッシュフローは1億9,390万ドルだった。前年同期は営業活動で8,270万ドルのキャッシュを使用していた。フリーキャッシュフローは1億8,420万ドルで、前年同期はマイナス8,930万ドルだった。9カ月間の営業キャッシュフローは4億6,900万ドル、フリーキャッシュフローは4億2,990万ドルだった。2026年9月30日時点の財務レバレッジは2.8倍で、2025年12月31日時点の3.4倍から低下した。現金控除後の有利子負債は52億1,570万ドル、現金および現金同等物は8億4,250万ドルだった。
決算発表資料によると、Wescoは9カ月間に、2031年満期・利率5.250%のシニア債6億5,000万ドルと、2034年満期・利率5.500%のシニア債8億5,000万ドルを発行した。調達資金は、2028年満期・利率7.250%のシニア債13億2,500万ドルの償還と、リボルビング信用枠の借入金の一部返済に充てた。この9カ月間には、負債消滅に伴う非現金損失1,000万ドル、普通株式配当7,310万ドル、自社株買い7,500万ドルが含まれていた。
2026年見通しを引き上げ
決算説明資料によると、同社は2026年通期の見通しを引き上げた。報告ベースの売上高成長率は14~15%を見込み、7月時点の見通しである10~12%から上方修正した。報告ベースの売上高は268億~270億ドルとし、従来の259億~263億ドルから引き上げた。オーガニック売上高成長率は13~14%を見込み、従来の9~11%から上方修正した。調整後EBITDAマージンは約7.2%とし、従来の6.9~7.1%から引き上げた。調整後希薄化後1株当たり利益は18.00~18.50ドルを見込み、従来の16.00~17.50ドルから上方修正した。フリーキャッシュフローの見通しは変更せず、3億~6億ドルとした。
事業部門別では、2026年の通信・セキュリティソリューション部門の売上高成長率を約20%と見込んでおり、従来の10%台半ばから後半の伸びという見通しから引き上げた。データセンター関連の売上高は、従来の30%以上の伸びから、40%以上の伸びを見込む。電気・電子ソリューション部門の売上高成長率は、従来の1桁台後半から10%台前半へ、公益事業・ブロードバンドソリューション部門は10%台半ばから後半へと見込んでいる。2026年第4四半期については、報告ベースの売上高が前年同期比で10%台前半から半ばの伸び、調整後EBITDAマージンが約50ベーシスポイント上昇すると予想している。また、発表資料によると、10月の暫定値では1営業日当たりの売上高が10%台後半増加した。
見通しの前提として、支払利息は約3億9,500万ドル、設備投資は約1億ドル、実効税率は約25%(第4四半期は約27%)、株式数は約4,950万株とし、2026年に米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げはないと想定している。
会長兼社長兼CEOのJohn Engelは、発表資料で「今回も、売上高、受注残高、営業利益、1株当たり利益はいずれも前年から2桁増となり、当社の予想を上回る過去最高を記録しました」と述べた。Engelは、売上高が2桁成長を続けた過去5四半期は、データセンターにとどまらない、より高い成長力を示していると説明した。データセンターを除く売上高も1桁台後半の伸びとなっており、同氏は同社のクロスセル戦略「One Wesco」にも言及した。また、同社の「受注残高の拡大は、複数年にわたる顧客との契約に支えられています」と述べた。
Wescoは2026年7月1日、データセンター向けのエンジニアリング冷却ソリューションとライフサイクルサービスを提供するシンガポール拠点のNewark Engineering Groupの買収を完了した。同社は、企業間流通、物流サービス、サプライチェーンソリューションを提供するFortune 500企業であり、2025年の年間売上高は約240億ドル、従業員数は約2万1,000人、約50カ国に700カ所を超える拠点を持つと説明している。
Wescoは、2026年10月29日午前10時(米国東部時間)に、第3四半期決算に関するウェブキャストと電話会議を開催すると発表した。また、発表資料では、2026年11月10日に開催予定の投資家向けイベント「Data Center Leadership」を告知している。












