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週末の動き: 1inch (1INCH) と Lido DAO (LDO)

2023年7月17日、ビットコインは30,000ドルを上回り、イーサは2,000ドルを下回っています。CoinGeckoによると、執筆時点のビットコインは30,109ドルで、過去24時間では下落しています。イーサは1,905ドルで取引されています。
価格の落ち着きは、前週の上昇の後に訪れました。リップル対SEC訴訟で一部のXRP販売についてリップルに有利な判断が示されたことが、その上昇を支えました。急騰後には利益確定などによる調整が起こる可能性があります。
暗号資産ファンド運用会社BitBull CapitalのCEO、ジョー・ディパスクアーレ氏は、調整が起きてもビットコインが27,000ドルを長期間下回る可能性は低いとの見方を示しました。また、当面は現在の価格帯で値固めが進む可能性があると述べました。
経済指標の発表とXRP主導のアルトコイン上昇があった前週に比べ、今週の予定は少なめでした。そのため、未決済のデリバティブ契約を表す建玉、すなわちオープンインタレスト(OI)の規模やポジションの偏りが価格に影響する可能性がありました。
当時のCoinglassのデータでは、総建玉は0.52%増の281億4,000万ドルでした。ビットコインが141億5,000万ドル、イーサが61億4,000万ドル、XRPが9億7,676万ドルを占めました。観測されたデータではショートポジションが優勢で、増加傾向とされていました。
この時期、カナダのPurpose Investmentsが運用する現物ビットコインETF、BTCCへの資金流入が報じられました。6月から7月のこの時点までに5,638 BTCが流入し、運用資産残高は8億5,250万ドルとされていました。入手可能な保有者情報では機関投資家の比率は0.03%でしたが、こうした開示が全保有者を網羅するとは限りません。
関心の高まりは、BlackRock (BLK )やFidelityなどが米国で現物ビットコインETFを申請した後に見られました。BTCCには先行者としての利点もあると考えられました。最初の商品は約10億ドルの資産を持つ一方、数日後に開始した別の商品は1億ドル未満と報じられていました。
Binanceは同時期に、ビットコインの Lightning Networkの統合を完了しました。これはビットコイン上の第2層の決済ネットワークで、オフチェーンの支払いチャネルによって低コストで迅速な決済を可能にします。ユーザーは入出金時に、BEP20やSegWitなどに加えてBTC-Lightningを選べるようになりました。
これとは別に、Lightning Networkの開発に参加するLightning Labsは7月6日、AIアプリケーションをビットコイン決済につなぐ開発者向けツールを公開しました。AIエージェントがビットコイン残高を保持し、オンチェーンまたはLightningで送受金する機能を組み込めるものです。
ステーブルコインと規制上の勧告
直近の相場上昇にもかかわらず、ステーブルコイン全体の時価総額は2022年4月以降、減少傾向が続き、当時は約1,280億ドルでした。USDTの流通量は約836億5,000万で、Tetherの市場シェアは約65%でした。
USDTの供給量は2023年初めから27%増えていました。米国債の利回り上昇は発行元の準備資産収益も押し上げましたが、収益と発行済みトークン数は別の指標です。同期間にCircleのUSDC供給量は38%減り、約272億4,000万、市場シェアは約21%となっていました。両者の合計シェアは約87%とされました。
Aaveは2023年7月15日、Ethereum上でステーブルコインGHOを開始しました。MakerDAOのDAIと同様、ドルに連動する価格を目指し、借入額より大きな価値の担保を必要とします。その時点では約220万ドル相当のGHOが発行されたと報じられていました。
DeFiプロトコルが発行するステーブルコインは、資本効率を高め、流動性獲得のための報酬トークン発行への依存を減らし、ガバナンストークンの有用性を高め得ると、DeFi研究者のIgnas氏は評価しました。
金融安定理事会(FSB)は2023年7月17日、暗号資産活動の規制・監督・監視に関する最終勧告と、グローバルなステーブルコイン制度に関する改訂勧告を公表しました。これはG20の要請に基づく取り組みです。
FSBは、従来型金融との結びつきがさらに強まると、暗号資産市場の問題が金融システム全体に波及する可能性が高まると指摘しました。
FSBは各国・地域に勧告に沿った対応を求め、顧客資産の保護、利益相反、国境を越えた協力を重視しました。実施するのは各国の当局であり、勧告そのものがすべての国で自動的に法律になるわけではありません。
FSB事務総長のジョン・シンドラー氏は、暗号資産事業者は規制の対象外で活動したり、既存の規則に違反したりすることをやめるべきだと述べました。同氏は、この枠組みが期待される基準を示しており、規制の不明確さを理由にはできないとの見解でした。
週末に好調だった銘柄
前週の暗号資産市場全体の時価総額は約1兆2,240億ドルから1兆2,950億ドルに増え、月曜日には約1兆2,500億ドルへ戻りました。XRPは0.95ドルまで上がり、7日間の上昇率は56.5%でした。Kaspa、Solana、Synthetix、Stellar、Optimism、Compound、Arbitrumも上昇しました。
時価総額上位100銘柄では、この週末に1INCHの上昇が目立ちました。
1inch (1INCH)
時価総額約4億1,660万ドルの1INCHは、土曜日の約0.325ドルから0.569ドルまで約75%上昇しました。年初の価格は0.378ドルでした。月曜日には上昇分の一部を失って0.430ドルとなりましたが、24時間の比較ではドルに対して3.7%、BTCとETHに対して約5%上昇していました。24時間取引高は161.40%増の6億3,600万ドルとされました。
同じ時点の市場データでは、1INCHは30日間で55.5%上昇した一方、1年間では33.6%下落し、最高値8.65ドルからは約95%低い水準でした。
1INCHは1inchネットワークのユーティリティ兼ガバナンストークンです。DEXアグリゲーターは複数の分散型プロトコルから取引経路を探し、利用者が有利な交換レートを見つけられるようにします。
セルゲイ・クンツ氏とアントン・ブコフ氏は2019年5月に1inchを始めました。2023年7月までにEthereum、Arbitrum、Optimism、Polygon、zkSync Eraなどへ展開していました。1INCHトークンは2020年12月に発行されました。初期の流動性プログラムでは、利用者がプールに資産を提供し、トークン報酬を得ることができました。
保有者は1INCHをステーキングしてUnicorn Powerを蓄積し、DAOの投票に使ったり、Fusionのリゾルバーに委任したりできます。Fusionでは、リゾルバーと呼ばれる参加者が交換注文を約定させます。7月には、新しいFusion機能の試験のためネットワーク側が約11,000 ETHを売却したとも報じられました。
Messariの第2四半期報告では、Aggregation Protocolの報告上の利用者数は第1四半期の約330万から第2四半期の約450万に増えました。Limit Order Protocolでは26万1,000から43万8,000に増えました。これはプロトコル利用の指標であり、異なる個人の人数を確定するものではありません。
報告によると、第2四半期の総取引高は280億ドル超で、第1四半期より37%減りました。Fusionのリゾルバー経由では約38億ドルの取引がありました。アグリゲーター市場の直接利用者による取引高では、1inchのシェアは49%でした。
第2四半期末の1inch DAOの共同資金は10.8%減の1,630万ドルでした。報告は、ハードウェアウォレットやCommunity Builders Programへの支出承認、想定より有利な価格で約定した際の差額回収の停止を要因に挙げました。一方、V2ステーキングの預入量は20%以上増え、1億8,400万1INCHに達しました。投票や委任に使うUnicorn Powerの蓄積が動機の一つでした。
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週末に低調だった銘柄
市場全体は上昇していても、下落銘柄はありました。7日間ではBitcoin Cashが約9%下落し、Kava、Litecoin、KuCoinが続きました。24時間ではCOMPが約10%下落し、Pepe、Stellar、Injective、Synthetix、Chainlink、Litecoin、Fantomは約4〜5%下落しました。
リキッドステーキング関連トークンもこの週末は低調で、RPLは約8%下がり、LDOの下落率はさらに大きくなりました。
Lido DAO (LDO)
時価総額約18億5,000万ドルのLDOは、木曜日の1.88ドルから金曜日の2.43ドルへ上昇しました。週末は2.20ドルに下がり、2.45ドルへ上昇した後、2.11ドルに戻りました。週末の約11%の下落と同時に、24時間取引高は前日比14%増の5,090万ドルとなりました。
24時間では約9%下落していましたが、LDOは1週間で11.1%、1年間で33.7%、2023年初から約120%上昇していました。報告された最高値7.30ドルに対しては約71%低い水準でした。
LDOはLidoのガバナンストークンで、開発や関連基金についてDAOで投票するために使われます。利用者は自分でEthereumのバリデーターを運用せずにETHをステーキングし、stETHを受け取れます。stETHは他のアプリケーションで使用したり、市場で売却したりできます。2023年7月時点ではEthereumとSolanaの両方でLidoのサービスが提供されていました。
当時、LidoはステーキングされたETH全体の約32%を占め、Coinbase、Binance、Krakenの合計を上回るとされました。Kaikoの分析では、中央集権型取引所での取引高が増えていてもstETHの流動性は限られていました。DeFi側は状況が異なり、Pendle FinanceなどではstETH関連の7つのプールが挙げられていました。
Grayscale Investmentsは2023年7月6日、DeFiファンドにLDOを加えました。同日のLDOの組入比率は19.04%で、UNIの45.46%に次ぐ第2位でした。その他はAAVE 11.53%、MKR 10.82%、CRV 7.03%、SNX 6.12%でした。
当時のDeFiLlamaのデータでは、Lidoに預けられた資産の総価値(TVL)は約150億ドルで、2022年11月の約55億ドルから増加していました。これはドル換算価値なので価格変動の影響も受けます。記事が引用したToken Terminalのデータでは、対象期間のアクティブアドレス数は36.4%減少しながら、プロトコル収益は増えていました。










