デジタル資産
ソニー、Theta Labsと提携しメタバースで3Dビジュアルを実現

NFT(非代替性トークン)が注目されるなか、エンターテインメント企業はファンに新しい視覚体験を提供する方法を探っていました。2022年5月のソニーとTheta Labsの協業は、NFTに関連付けられたデジタル作品を3Dで鑑賞する取り組みでした。
ソニーとTheta Labsの協業
ソニーの空間再現ディスプレイを利用する今回の企画では、ソニーエレクトロニクスがTheta Labs(THETA)と協力しました。NFTに関連付けた3Dデジタル作品をSpatial Reality Displayで表示する構想です。
このディスプレイは高速ビジョンセンサーで観覧者の目の位置と動きを追跡します。各眼向けの映像を描画し、微細な光学レンズで分離することで、専用眼鏡やVRヘッドセットなしに立体感を生みます。対応するコンピューターとソフトウェアは必要です。
製品は2020年末に発売され、当時の米国希望小売価格は4,999.99ドル、約5,000ドルでした。Theta Labsが説明した初期構想は、仮想世界のデジタルアイテム、アバター、収集品などを表すNFTに関連付けた3Dコンテンツを、眼鏡なしで鑑賞するというものでした。ブロックチェーン上のトークン自体が立体物になるわけではありません。
Theta Labsは、この表現によってメタバースの視覚体験を高め、デジタル作品が目の前にあるような存在感を生み出せると考えていました。
当時の記事は、Theta上の「The Tiki Guy」NFTを10点限定で発行する計画を伝えています。米国の配送先住所を持つ対象NFT購入者が、発表された条件に従ってソニーの空間再現ディスプレイを受け取れるという内容でした。これは2022年当時の企画条件です。
作品は、ハワイやポリネシアの文化に着想を得たティキの仮面をモチーフにしていました。コレクションのデザイン説明では、手彫りの木製像、神を象徴する図柄、悪霊を追い払うという伝統的な意味が紹介されていました。
Thetaは、空間再現ディスプレイがNFTと仮想体験を新しい形で見せる、独特な鑑賞手段になると期待していました。
仮面を題材にした作品は、ディスプレイの将来的な活用を示す事例でした。収集家は眼鏡やヘッドセットを着けずに立体コンテンツを見られますが、そのための専用ディスプレイを使用します。
ソニーの協業紹介によると、通常の画面で鑑賞する2D版も購入できました。3D NFTの購入に2D版が自動的に付属するという意味ではありません。協業のビジョンは、仮想アイテムやアバターに関連付けた対応コンテンツを眼鏡不要の3Dで表示し、メタバースに存在感をもたらすことでした。
ソニーのNFT分野への取り組み
ソニーの音楽・エンターテインメント部門も、NFTや暗号資産分野での活用を模索していました。ソニーはThetaのNFTを、メタバースに適した技術を取り入れる新たな事例として紹介しました。
当時の報道は、ソニー・ミュージックとPinkfongによる「Baby Shark」NFTの協力にも触れています。これは楽曲に関連するデジタル収集品で、新しい決済用暗号通貨という意味ではありません。ソニー・ピクチャーズはAMCと「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のNFT企画にも参加していました。また、2022年3月2日に発表されたSnowcrashとの提携にはソニー・ミュージックエンタテインメントとユニバーサル ミュージック グループが参加し、Bob DylanらのNFTコレクションを展開する計画でした。
Theta Labsはサムスン電子ともNFTで協力しました。2022年2月発表の企画は、スマートフォンGalaxy S22とタブレットGalaxy Tab S8の発売を記念するものです。韓国で事前予約・注文した対象顧客が、Samsung Membersアプリの認証コードとThetaDropへの登録を通じて記念NFTを受け取る仕組みでした。
詳しくは、Thetaへの投資ガイドをご覧ください。












