資金調達
Mubadala Capital、Apolloが持分取得へ 50億ドルの出資を見込む

Mubadala Investment Companyのオルタナティブ資産運用部門であるMubadala Capitalは2026年10月26日、Apolloが同社の少数持分を取得し、複数の投資戦略に資本を投じると発表した。社名が明らかにされていない他の戦略投資家も少数株主として加わる予定で、共同発表によると、初回クロージング時にApolloと合わせてMubadala Capitalの投資戦略に総額50億ドルを拠出する見通しだ。発表はアブダビとニューヨークの日付で行われた。
両社によると、この投資はMubadala Capitalの次の成長段階を支えることを目的としており、投資家基盤の拡大、戦略の拡充、世界各地での新たな機会の追求につながるという。今回の取引はApolloとMubadalaの既存の関係をさらに発展させるものだと発表では説明されており、ApolloはMubadala Capitalがプラットフォームの拡大を続けるなかで、同社と協力していく。
Mubadala CapitalのCEO、Hani Barhoushは、「Mubadala Capitalは、世界の資本と、他にはない民間市場の投資機会を結びつけるために設立されました。今回のパートナーシップは、その目標の実現を加速させます」と述べた。Barhoushは、Apolloを業界で最も高く評価されている機関の一つとし、長年にわたりMubadalaにとって、またアブダビ全体にとって信頼できるパートナーであり続けてきたと語った。
Apollo Asset Managementの共同社長、John Zitoは、Mubadalaは長年にわたり、Apolloの複数の投資戦略の立ち上げと拡大を支える信頼できるパートナーであり、今回の投資はMubadala Capitalの事業に対するApolloの確信を示すものだと述べた。Zitoは、「今回の投資によって両社の連携が深まり、互いの成功に向けた共通の取り組みが強化されるとともに、より幅広い世界の投資家層に働きかける大きな機会が生まれます」と語った。
所有権とガバナンス
Apolloは、Mubadala Capitalの株主としてSilver Rock Financialの創業者らに加わる。一方、Mubadala Investment Companyは引き続き過半数株主となる。発表によると、これは設立当初から支援してきたプラットフォームに対する長期的な確信を反映したものだ。
新たな株主の参加後も、Mubadala Capitalは独立した運営を続け、独自のガバナンス体制を維持する。既存の経営陣は、投資判断と業務運営に関する全権限を保持する。
Mubadala Capitalのウェブサイトによると、Silver Rock Financialはクレジットに特化した運用会社で、Mubadala Capitalは同社のGP持分を戦略的に保有している。
事業基盤とパートナーシップ
2011年に設立されたMubadala Capitalの中核となるオルタナティブ投資事業は、5つの投資戦略にわたり600億ドル超を運用している。戦略には、プライベートエクイティ、ブラジルに重点を置くスペシャル・オポチュニティ、クレジット、ベンチャーキャピタルのほか、ソリューション事業と共同投資プラットフォームが含まれる。発表によると、中核のオルタナティブ投資事業と戦略的パートナーシップを合わせ、同社は顧客およびリミテッド・パートナー向けに7,550億ドル超の資産を運用、助言、管理している。同社によると、アブダビ、ロンドン、ニューヨーク、リオデジャネイロ、サンフランシスコの各拠点に250人を超える専門職員が在籍している。
同社のウェブサイトでは、各戦略の詳細が紹介されている。プライベートエクイティ事業は、独自の案件発掘、引き受け、取引執行を重視し、先進国市場の複雑な取引を対象とする。スペシャル・オポチュニティ事業は、ブラジルで本源的価値を下回る価格で取得した選別資産を運用する。クレジット事業は、案件組成パートナーと連携し、ダイレクトレンディング、不動産・インフラ向けデット、クレジットのセカンダリー投資、北米・欧州・アジアにおけるテクノロジー分野のプライベートクレジットなど、クレジット市場全般に投資する。ソリューション事業は、機関投資家、ファミリーオフィス、個人投資家向けに、プライマリー、セカンダリー、共同投資を通じた民間市場の投資機会を提供する。ベンチャーキャピタル事業は、事業の構築と拡大に取り組む創業者を支援する。
完全保有事業に加え、Mubadala Capitalのウェブサイトには、プライベートウェルス、クレジット、保険、不動産にまたがる戦略的事業とパートナーシップが掲載されている。その一つであるCI Financialは、同社の説明によると、北米最大級のウェルスマネジメント会社兼資産運用会社だ。また、Corientは、超富裕層および富裕層を対象とする、世界最大のマルチファミリーオフィス兼ノンバンク系ウェルスマネージャーとされている。ポートフォリオにはこのほか、保険分野のAquarian Insurance HoldingsとFWD、GCC地域の実物資産およびインフラ投資機会に注力するAldarとの合弁会社Aldar Capital、そして高級不動産投資を目的とするCain Internationalとの戦略的パートナーシップが含まれる。
Apolloは世界的なオルタナティブ資産運用会社であり、退職関連サービス事業のAtheneも運営している。Atheneを通じて、同社は退職後に備えるための貯蓄商品を提供し、機関投資家向けのソリューションプロバイダーとしても事業を展開している。発表によると、2026年6月30日時点でApolloの運用資産は約1兆500億ドルだった。
Goldman Sachs (GS ) & Co. LLCとJefferies LLCが財務アドバイザーを務め、Skadden, Arps, Slate, Meagher & Flom LLPがMubadala Capitalの法律顧問を務めた。Morgan Stanley (MS ) & Co. LLCは財務アドバイザーを務め、Paul, Weiss, Rifkind, Wharton & Garrison LLPはApolloの法律顧問を務めた。
この取引は、規制上および法的な承認を条件に、2026年第4四半期に完了する見込みだ。












