不動産
RevPARが伸びるなか、サミット・ホテル・プロパティーズが2026年通期見通しを上方修正

サミット・ホテル・プロパティーズは発表した (INN ) 2026年11月3日、同社は2026年第3四半期の業績を発表した。ホテルの業績が好調だったことを受け、通期見通しを引き上げ、営業利益は90.3%増の1,630万ドルとなった。2026年9月30日終了四半期のプロフォーマ客室当たり売上高(RevPAR)は7.2%増加した。
売上高は前年同期の1億7,710万ドルから1億8,570万ドルに増加したものの、サミットは普通株主に帰属する純損失を計上した。純損失は1,130万ドル(希薄化後1株当たり0.11ドル)から770万ドル(同0.07ドル)に縮小した。支払利息は2,070万ドルから2,190万ドルに増加し、営業利益を上回った。損益計算書には、3,610万ドルの減価償却費と400万ドルの優先株配当も計上された。不動産の減価償却費や、株式報酬、繰延融資費用の償却などの追加項目を除外した非GAAP指標である調整後FFOは、2,130万ドル(希薄化後1株・1ユニット当たり0.17ドル)から13.9%増の2,420万ドル(同0.20ドル)となった。
客室料金と稼働率の上昇がホテルの利益率を押し上げる
プロフォーマRevPARは126.17ドルとなった。平均客室単価は5.3%上昇して167.95ドル、稼働率は1.8%上昇して75.1%となった。客室料金と稼働率はいずれも改善し、料金の上昇幅のほうが大きかった。全社レベルの費用と非現金項目を除くプロフォーマ・ホテルEBITDAは、前年同期の5,280万ドルから14.4%増の6,040万ドルとなり、さらに大きく伸びた。利益率は30.7%から32.6%へと191ベーシスポイント拡大し、物件レベルの利益が客室売上高を上回るペースで増加したことを示した。
9か月間の比較からも、四半期の伸び加速は明らかだ。年初来のプロフォーマRevPARは4.0%増加した一方、稼働率は0.5%低下した。社長兼CEOのジョナサン・スタナー氏は、都市部で特に週半ばの需要が幅広く拡大し、価格決定力を発揮したことが四半期の業績につながったと説明した。出張需要の加速と、団体需要の継続が主な牽引要因となった。プロフォーマ数値には、2025年1月1日以降に売却したホテルについて、それぞれの売却日までの実績が含まれる。
通期見通しを再び引き上げ
サミットは、2回連続となる決算発表で通期予想レンジの下限と上限を引き上げた。スタナー氏は、今回の見直しについて、第3四半期の業績と第4四半期に対する期待の高まりを反映したものだと説明した。指標には、不動産事業における利息、税金、減価償却費控除前利益をサミット独自に調整した指標である調整後EBITDAreが含まれる。新たな予想を、同社が2026年8月5日に発表した第2四半期の見通しと比較すると、次のとおり。
| 指標 | 2026年8月5日時点の見通し | 2026年11月3日時点の見通し |
|---|---|---|
| プロフォーマRevPARの伸び率 | 1.75%–3.25% | 3.50%–4.50% |
| 調整後EBITDAre | 1億7,500万~1億8,200万ドル | 1億8,100万~1億8,600万ドル |
| 調整後FFO | 9,550万~1億300万ドル | 1億250万~1億750万ドル |
| 普通株1株・1ユニット当たり調整後FFO | $0.79–$0.85 | $0.85–$0.89 |
持分比率ベースの設備投資予想は、5,500万~6,500万ドルで据え置かれた。この見通しは、11月3日時点で所有する宿泊施設92物件を前提としており、新たな買収や売却、自社株買い、資本市場での資金調達活動は想定していない。
借入金利の低下とホテル売却
同社は、最終損益を圧迫し続けている借入コストの引き下げにも取り組んだ。2026年9月、2億ドルのタームローン枠と2億7,500万ドルの遅延実行型タームローン枠の契約を改定し、適用金利を当初20ベーシスポイント引き下げた。四半期末時点の直近12か月のレバレッジ比率が低下したことを受け、6億7,500万ドルのタームローン債務全体でスプレッドがさらに15ベーシスポイント引き下げられた。サミットは、これらの引き下げにより、改定前の金利設定表と2026年6月30日時点のレバレッジ比率を基準にした場合と比べ、年間支払利息を約240万ドル削減できると見込んでいる。
9月30日時点で、持分比率ベースの負債総額は11億ドル、加重平均金利は5.50%だった。デリバティブ取引反映後の内訳は、固定金利が51%、変動金利が49%だった。持分比率ベースの流動性は約3億5,000万ドルで、自由に使用できる現金とリボルビング信用枠の利用可能額から成る。自由に使用できる現金のみでは5,190万ドルだった。サミットにリボルビング信用枠の借入残高はなく、債務の満期到来は2028年までない。
資産売却も、こうした数値の背景にあるポートフォリオの再編を進めている。2026年7月、サミットはダラス・アーリントン・サウスにある103室のCourtyard by Marriottと96室のResidence Inn by Marriottを、合計1,900万ドルで売却した。2023年以降、同社と関連会社は15軒のホテルを約2億1,900万ドルで売却している。これらの物件の合計RevPARは86ドルで、現在のプロフォーマ・ポートフォリオを約30%下回るとサミットは説明した。
この四半期の決算は、ホテル事業の採算改善と、なお解消されていない利益面の隔たりを浮き彫りにしている。客室単価と稼働率の上昇がホテル単位の利益拡大と通期見通しの引き上げにつながる一方、資金調達コストや損益計算書上のその他の控除項目により、普通株主には引き続きGAAPベースの損失が残っている。第4四半期の営業成長と、今回縮小した融資スプレッドによってこの隔たりがさらに縮まるかどうかが、サミットの次回決算における最大の焦点となる。












