AR/VR

軽量ARグラスが日常利用を現実に近づける

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韓国のPOSTECHの研究チームは、赤・緑・青の光を一枚の薄い導波路で扱う拡張現実(AR)ディスプレーの試作に成功した。Nature Nanotechnologyに掲載された研究であり、一般向けの完成したAR眼鏡が発売されたわけではない。

AR眼鏡の光学系を薄くするには

ARは現実の景色にデジタル画像を重ねる技術だ。眼鏡型の表示装置では、光を目に導きながら色ずれや反射を抑える必要がある。従来の方式の中には、色ごとに導波路を重ねるものがあり、厚さや製造工程が増える。POSTECHの研究は、三つの基本色を一枚の導波路に通す方法を検討した。

アクロマティック・メタグレーティングとは

原著論文によると、研究チームは長方形のナノ構造を周期的に配置した光学素子を設計した。この「アクロマティック・メタグレーティング」は赤・緑・青の光をほぼ同じ方向へ回折させ、一枚の導波路内を伝搬させる。ナノ構造の設計には計算による最適化も使われた。

実証用ディスプレーの導波路は厚さ500マイクロメートル、すなわち0.5ミリメートルだった。研究者はフルカラーのAR画像を表示し、明るさと色の均一性を検証した。目を動かしても画像を見られる範囲を示す「アイボックス」は約9ミリメートルと報告された。これらは試作品の光学測定値であり、眼鏡全体の重さや終日の装着感を示すものではない。

研究で分かったことと今後の課題

一枚の導波路でフルカラー画像を表示できれば、将来のAR光学系を薄くし、部品数を減らせる可能性がある。ただし、完成品には画像源、電子回路、電池、筐体なども必要だ。量産コストや耐久性、発売時期はこの研究だけでは分からない。五年以内の販売開始といった予測を研究結果として扱うべきではない。

論文の著者はSeokil Moon、Seokwoo Kim、Joohoon Kim、Chang-Kun Lee、Junsuk Rhoら。今後は装置全体への組み込みや製造工程の評価が必要になる。

関連企業

Advanced Micro Devices(AMD)のプロセッサーやグラフィックス技術はAR・VR向けの計算にも利用できる。しかし、同社がこのPOSTECHの光学研究に参加したという意味ではない。投資判断には現在の事業内容と財務情報を別途確認する必要がある。

Advanced Micro Devices Inc. (AMD )

AMD 価格チャート

まとめ

POSTECHの実証は、一枚の0.5ミリメートル厚の導波路を使ってフルカラーAR画像を形成できることを示した。製品としての軽さ、価格、発売時期は今後の開発次第だ。

出典: Moon, S. ほか、Nature Nanotechnology 20, 747–754 (2025)、doi:10.1038/s41565-025-01887-3。

David Hamiltonはフルタイムのジャーナリストであり、長年のビットコイン愛好家です。ブロックチェーンに関する記事を書くことを専門としています。彼の記事は、 Bitcoinlightning.comを含む複数のビットコイン出版物に掲載されています。