デジタル資産
Compound(COMP)アップデート – より高速なプロトコルと新機能

Compound(COMP)はDeFiの主要なプロジェクトの一つです。このプロジェクトは流動性マイニングやイールドファーミングの普及に貢献しました。2023年初めのこの記事で参照された過去の発表では、プロトコルの資産は30億ドル超、累計取引額は2,850億ドルとされていました。現在の残高やCOMPの市場売買高を示す数字ではありません。
Compoundは2018年9月に始まり、スマートコントラクトと共有プールを通じて暗号資産の供給・借り入れを可能にしました。借り手は毎回特定の貸し手を探すのではなく、プロトコルとやり取りします。Compoundはこのモデルを広めましたが、史上初の例だと断定するのは適切ではありません。
継続的なアップグレード
初期版とv2では、利用者は資産を供給して利息を得られました。市場にはステーブルコインだけでなく他の暗号資産も含まれていました。金利はアルゴリズムで決まり、開発者は分散型アプリに組み込めます。Compound IIIは別の市場構造を導入しました。

Compound(COMP)- ETH 担保で USDC を借入
共有プールを通じた借り入れ
Compound v2では、借り手は担保を提供してプールの流動性を利用します。資産の供給者は、供給した資産と累積利息への権利を表すcTokenを受け取ります。対応する他のアプリで利用できますが、どのネットワークでも自動的にステーキングできるわけではありません。
Compound IIIとCometの更新
Compound III(Comet)は2022年8月に稼働しました。各市場で借りられる基本資産を一つに絞り、複数の資産を借りられるv2の相互につながった市場構造から変更しています。不適切な資産やオラクルによるリスクの波及を抑えることが目的で、すべてのリスクをなくしたわけではありません。
Ethereum上の最初の市場ではUSDCが基本資産でした。USDCは1米ドルへの連動を目指しますが、価格や換金性に関するリスクは残ります。
資本効率の向上
初期のCompound III市場では、ETH、WBTC、LINK、UNI、COMPを担保にUSDCを借りられました。担保はコントラクト内で利用者に帰属するものとして記録され、他の利用者には貸し出されません。ただし、条件を満たさなくなれば清算で担保を失うことがあります。
担保には利息が付きません。基本資産を供給すれば利息を得られます。開発者は初期構成について、資本効率の改善、取引回数の削減、清算ペナルティの低減を挙げました。実際の借入可能額やリスクは、市場の設定と資産価格に左右されます。
Compound(COMP)が Chainlink オラクルを統合
Compound IIIは資産評価にChainlinkの価格フィードを利用します。オラクルは外部データをスマートコントラクトへ届ける仕組みであり、必ずしも物理的なセンサーではありません。複数の情報源や運営者を使うことで、一者への依存を減らすことを目指します。
分散化は信頼性を支え得ますが、価格データの誤りやすべてのオラクルリスクを取り除くものではありません。情報源、遅延、プロトコルの保護策も重要です。
Compound トレジャリーが S&P の信用格付けを取得
Compound Treasuryは、Compound Labsの子会社Compound Prime, LLCが提供していた機関向け資金管理サービスです。公開されたCompoundプロトコルとは区別されます。2022年5月、TreasuryはS&P Global Ratingsから信用格付けを取得したと発表しました。
格付けはB−、見通しは安定的でした。B−は投機的格付けであり、投資適格や安全性の証明ではありません。「安定的」は格付けの予想方向を表し、リスクがなくなったという意味ではありません。評価にはUSDCの規制上の不確実性、法定通貨への換金リスク、限られた資本、4%の利回りを支払う義務などが含まれました。規制の問題さえなければ確実にA評価だったとする説明は誤りです。
Treasuryの発表では、当時のプロトコルにUSDC単位での損失がなかった実績が、資本リスクを部分的に和らげる要素として挙げられました。責任者リード・カミングは、格付けが機関顧客による機会とリスクの理解に役立つと述べています。流動性、法令順守、透明性に関する経営陣の発言は、格付け会社の保証ではありません。
Compound Treasuryが機関向け融資を発表
2022年9月、Compound Treasuryはフィンテック、暗号資産企業、銀行などの適格機関向け担保融資を発表しました。これは、預け手に年率4%を提示していた従来の資金管理商品とは別のサービスです。4%は当時の商品条件であり、プロトコル全体の普遍的な利回りではありません。

Compound(COMP)- ホームページ
機関は年率6%からの固定金利でUSDまたはUSDCを借りられました。6%は借り手が支払う費用であり、預け手の収益が4%から6%に増えるという意味ではありません。対応担保はビットコイン、イーサ、および一部のERC-20資産でした。固定の返済期限や返済日程はありませんが、必要な超過担保を維持する条件がありました。
イールドファーミングの進化
Compoundはイールドファーミングを広めた主要なプロトコルの一つで、特に2020年のCOMP配布が普及を後押ししました。イールドファーミングは、貸し出しや流動性提供などのDeFi活動によって利息やトークン報酬を得る方法です。ネットワークの合意形成を支えるステーキングとは異なります。
引き出し条件は商品、流動性、担保状況によって異なり、すべての戦略がロックアップなしとは限りません。利回りは変動し、プール間の資産移動には手数料とコントラクト、価格、清算のリスクがあります。最高のROIを保証するものではありません。
Compound:注目すべきプロジェクト
Compoundは分散型融資のモデルを開発し続けています。バージョンIIIは効率改善と一部のリスク抑制を目指しますが、利回りの上昇やリスクの完全な解消を保証しません。こうした開発はDeFiの動向を追ううえで重要です。












