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2023年7月:TSMCの業績予測とアリゾナ工場延期を受け半導体株が下落

世界最大級の半導体受託製造会社、台湾積体電路製造(TSMC)の株価が大幅に下落しました。Bloombergによると、2023年7月21日の下落率は一時3.8%に達しました。これは、TSMCが2023年通年の米ドル建て売上高について、従来の1桁台の減少率から約10%減へと見通しを引き下げた後の動きです。予測の下方修正とアリゾナ計画の遅延は、電子機器市場の厳しい状況が続いていることを示していました。TSMCは、Apple (AAPL ) やNvidia (NVDA )などの大手テクノロジー企業に半導体を供給しています。
(TSM )TSMCの2023年売上高予測の引き下げにより、半導体市場の早期回復への期待は弱まりました。需要の低迷と在庫調整が引き続き業界を圧迫していました。AIの普及で一部の先端半導体の需要は伸びていましたが、市場全体の弱さを補うには至っていませんでした。経営陣は投資家に対し、回復への期待を抑えるよう促しました。
この遅延は、米国内の半導体生産強化を目指していたバイデン政権にとっても不都合な時期に起きました。CHIPS・科学法は商務省の事業に約500億ドルを割り当て、その内訳は製造支援に390億ドル、研究開発に110億ドルでした。これは、全額がすでに補助金として支払われたという意味ではありません。当時TSMC会長だったマーク・リュウ氏は、台湾から経験豊富な技術者を派遣し、現地の熟練労働者を訓練する方針を説明しました。「…台湾から経験豊富な技術者を短期間派遣して現地の熟練労働者を訓練することなどにより、状況の改善に取り組んでいます」
世界の半導体産業が圧力を受ける
報道によると、株価の下落はTSMCだけにとどまりませんでした。世界の半導体業界では、次の企業の株価も下落しました。
- ASML Holding
- Tokyo Electron
- Samsung Electronics
- SK Hynix
- NVIDIA
TSMCが指摘したのは、半導体工場の設備設置に必要な専門技能を持つ人材の不足です。問題は建設・設備設置段階の専門人材にあり、完成した工場を稼働させる従業員の採用だけではありませんでした。米国の半導体産業を強化するには、こうした技術職に向けた教育や人材育成の経路も重要です。
TSMCのグローバル拡大戦略
Bloombergの報道によると、アリゾナ工場の目的の一つは、台湾周辺の地政学的な不確実性に対する顧客の懸念を和らげることでした。2023年7月、TSMCは第1工場でのN4製造プロセスによる生産開始予定を2024年から2025年へ延期しました。これは当時発表された計画です。同事業は生産拠点を地理的に分散する取り組みの一環でした。
TSMCは当時、アリゾナの2工場に計約400億ドルを投資する計画を発表していました。これは投資予定総額であり、全額がすでに支出されたわけではありません。また、TSMC、ソニー、デンソーの合弁会社JASMが日本で建設していた工場の総設備投資額は、約86億ドルと見積もられていました。












